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生まれながらに強制労働をさせられているせいか、皆目が死んでいる。
その中で良い事なのか分からないが、リア族の中でも俺は少しばかり知能が優れていたらしい。
この生活に疑問を抱き、そして、嫌気がさしていたのだ。
しかし、どうする事も出来ない。
いつも、そんな事を考えている内に辺りは明るくなっている。
そしてまた、一日が始まる。
今日はいい天気だ。何日ぶりだろうか、雨が上がり、心地よい朝日が差し込んでいる。
こんな日は食糧調達がうまくいく事が多い。
「集合~!!」
出発の時間になると見張り役から号令がかかる。
見張り役は、俺達とは違い全身綺麗な赤い布で出来た鎧を着ていて、手には背丈程の槍を持っている。
大人達がモソモソと起きだし、俺も後に付いていく。
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