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01:
かつて世界には青龍、朱雀、白虎、玄武という神がいた。
世界の四方を守ると言われた色とりどりの四匹の聖獣。 その姿を知るものはなく、四匹はひっそりと森の奥に暮らしていた。
蒼、紅、白、黒の聖獣は季節を操る力を持っていた。そのため季節神、とも呼ばれ、人々は姿も形もしらぬその神々を崇め称えた。
世界に黒雲立ちこめるとき、世界に、人々に危機がおとずれた。
神々はそのあまりに残酷な、さながら地獄絵図のような風景に黙ってはおれず、とうとうその姿を人々の前に現した。
この危機を超せば、人々にこれ以上危険が及ばぬよう、守り、共に支え合い、生きてゆこうと神々は考えていた。
しかし神の姿は異形の姿。力はあれど、初めて目にした、自分たちが知らず崇め称えていた神々の姿に人々はいつしかその存在を恐れ、そして助けられた恩すら忘れ、口々に罵り、そして迫害した。
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