第二章・感染拡大

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-6/28 14:05・秘密基地- 「おぉ…さすがやなぁ。 俺の知らん間にこんなにできてたんかぁ」 「ここなら原爆からでも逃れられる」 「武器もたくさんあるんやな」 「あぁ。この辺りは鉄パイプとかが結構落ちてるからな。 かなりいい環境や」 「しかし地下2階まである家なんて珍しいよなぁ」 「だな。何か特別な事情とかあったのかな」 2人はその事を考える一方で、これからの行動を考え始めた。 必ず生き延びる。そのことを頭に刻みつけ、2人はその場を離れた。 「今のうちに高飛びしやん?」 「いや、俺はまだ日本に居る。 そう簡単に母国を見捨てられないさ」 「へぇ…なんかすごいなぁ」 高崎は感心したように嘆息し、友がそうするならば自分も残ろうと思った。 -6/28 15:25・大阪駅- 「いいか! 感染者を見つけ次第確保、各隊と連絡を取れ。 散開せよ!」 「了解」 陸上自衛隊第3師団第1中隊内第2、第3小隊が駅の巡回を始めた。 各ホームに隊員が2人、改札周辺に3人、各出口に2人の隊員が立ち、厳重に注意していた。
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