第三章・海兵隊

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「本部、こちら第3大隊。聞こえているか?」 「こちら本部。第3大隊、どうぞ」 「こちら第3大隊。生存者1名を保護」 「了解。引き続き生存者の捜索ならびに敵の掃討を命ずる」 「第3大隊了解」 「真田さん、その時居た警察官はどうしたんだ?」 「……1人は逃げた」 「1人は? なら他にも居たのか?」 「もう1人は…大きな蜘蛛に食べられた」 「大きな蜘蛛?」 「確か大きさは軽自動車ぐらいだったと思う」 「なんだと!? くっ…そんな奴に太刀打ちできるのか……」 「奴に?単数じゃない。 複数だ。3匹ぐらいで行動してた」 「やれやれだな」 「中佐、悪い報せです…。 首都が崩壊しました」 「ルイス大尉、意味が分からない。もう一度言ってくれ」 「はっ。 東京が壊滅しました」 「なぜだ!?」 「先ほど、震度7の超大型の地震が発生。東京都は壊滅しました」 「大統領と首相は?」 「SPの本国への連絡によると大統領は無事です。しかし…」 「首相は駄目か…」 「残念なことに…」 日本の首相が死んだ。これによって陸上自衛隊、海上自衛隊ならびに航空自衛隊の総司令官はそれぞれの幕僚長となった。
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