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ガッチャンゴッチンガッチョン。
今朝もいつもの風景。
「おはよー」
いつもより体が大きいので、階段が少々降りにくい。
「お!今日は大人の姿じゃねーか。久々に見たな、その姿」
博士は毎日朝から夜まで何を作っているのだろう…。
きっと、とっても素敵な玩具に違いない。
悠は、初めてあの自転車を貰った時の事を思い出していた。
―これで、どこでも行けるじゃろ?
世界をその目で、確かめておいで…。
大好きな博士に貰った大切な自転車。
悠の宝物だった。
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