Neo Servant

＋凡人＋

　黒く走りやすく整備された道路。高く並ぶビル。

排気ガスを放ち、進む車は、整備された道路を走る。

　三つの中でもっとも科学が発展した科学界と呼ばれるこの世界には、超能力者と呼ばれる者が居る。

それは、大きく二つに分ける事ができる。

一つ目は、Extra-sensory perception略称、ESP──

別名。知覚を超えた知覚、またの名を超感覚的知覚──

二つ目は、Psychokinesis
略称、PK──

別名。念力、又は精神の動きとも呼ばれている。

前者は、身体能力の上昇を得意とするものの事を指し、後者は、予知、瞬間移動、と言った知覚意外に影響を及ぼす力を使うものを指す。

　科学と、異能が交わるこの世界……

日常的に使われるそれにより、超能力の需要は多くなり“能力開発”と呼ばれる科学も発展していった。

それにより、能力を持たない者も能力を手にすることができた。

しかし、稀に能力すら手に入れることのできない者が居た。

　この物語の主人公に当たる小神翔太もその一人だった。