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君のことはよく知らなかったけど
レストランの前で
手をかじかませているのを
見かけたんだ
雪の降るすごく寒い夜なのに
現実から抜け出そうと
靴さえ履かずに道に立ってたよね
君の手はひび割れてて
僕には痛そうに見える
裸足の足は傷だらけじゃないか
そんなもの買うぐらいなら
靴を買いなよ
君の辛い思い出は
そんなことじゃ消えていかない
靴を買うんだ
そんなものいらないよ
この街じゃ誰も
君を心配してくれない
僕以外は
電話で話すのが好きだよね
電話ボックスの中が
安心するんだろ
誰かが線の向こう側にいるけど
誰も君には触れられないから
君が話したくないなら
無理に聞きはしないけど
子供のころの話をする君には
少しとげがあるよ
君の手はひび割れてて
僕には痛そうに見える
裸足の足は傷だらけじゃないか
そんなもの買うぐらいなら
靴を買いなよ
君の辛い思い出は
そんなことじゃ消えていかない
靴を買うんだ
そんなものいらないよ
誰も君を心配してくれない
僕以外は
やつらが君にしたことを
乗り越えられるかい
傷跡は消えはしないけど
君はまだ生きてるんだ
目を開けて世界を見てみろよ
悪夢から抜け出せば
これからの人生が待ってるよ
自分で助けるしかないんだよ
そんなもの買うぐらいなら
靴を買いなよ
君の辛い思い出は
そんなことじゃ消えていかない
靴を買うんだ
そんなものいらないよ
外は寒いよ
君が自分で助けるしかないんだ
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