第一章

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  まもなく試験開始の時間になるため、 闘技場の席は同年代の少年少女で埋めつくされる。 そして中央のリングには、数名の大人たち(教師)が集まって打ち合わせをしている。 ざわざわと緊張した雰囲気の中、 壮齢の男性がリングの中央に立ち話を始めた。 『皆さん、遠路遥々我がルーテシア魔法学園の入学試験へようこそ。 儂は学園長であるタルド=ロイスダールじゃ』 そこで一旦間を置き、辺りを見渡す。 『察している者もおるかと思うが、今年の実技試験は一対一の模擬戦じゃ。 組み合わせはこちらで勝手に決めさせてもらうがの』  
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