第二章

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  そして一週間後、今年のルーテシア魔法学園の合格者が発表された。 朝起きると扉の前には手紙が置かれていた。 内容は「午前十時学園長室に集合せよ」とのこと。 手早く朝食をとり、準備をして十分ほど前に学園長室の前へ転移した。 ノックをして、これから何度も訪れることになりそうな予感も携え入室すると、 見知ったジジィと騒がしい奴といつか闘技場で見た銀色の少女がそこにはいた。 「だ・か・ら! 何度も言ってンだろクソジジィ!」 「五月蠅い! まずその騒がしい口を閉じろと言っとるじゃろうが!」 何やら言い合いをしている二人を完璧にスルーして、 静かにソファーに座り読書に勤しむ少女。 その周りの空気だけ異なるように見えた。  
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