第三章

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  「ただいま。試験は勿論合格してきた」 「まぁ、私が教えたんだもの当たり前よね。 でもイェルの帰りが遅いから、レーちゃんが寂しがって寂しがって大変だったのよ?」 「私が認めたマスターなんですから此れしき当たり前です。 というかミストも寂しがってたじゃないですか!  マスターがいないと調子が出ないとか」 「ちょびっとだけね?  レーちゃんは仕事そっちのけでこっち来てたよねー?」 「仕事サボってたみたいに言わないでください! ちゃんとやってましたからね? マスター誤解しないでくださいね?!」 「ふふふ、本当かなぁ?」 女性陣の会話は無駄にテンションが高く、賑やかな場合が多い。 「お前らうるさい……」 反対にイェルのテンションは下がっていく。 その声も二人には聞こえていない。 しかし、イェルの顔は幸せそうだった。  
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