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ミストという人物がどういうものだったか再確認が出来た、
貴重な夕食が終わった後、
イェルは自分の部屋に戻ってきた。
学園の寮に荷物を移すため、
もともと少ない持ち物をまとめることにしたのだ。
「こんなもんか……」
服や、魔道書、魔道具、使い込まれた武器など。
そして、その両手には光を遮り闇に溶け込む真黒なローブがあった。
全身をすっぽりと覆い隠し、
フードによって顔も隠すことが出来る。
それを見つめるイェルの眼は遠く、
――コンコンとノックが響く。
そこで光を戻したイェルは、ローブを置きドアを開いた。
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