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漆黒のローブは政府軍の証。
純白のローブは反政府軍の証。
この世界ではそれが周知の事実である。
「“無涯”、どうする気だ?」
「……まずこちらの質問に答えてもらえるかしら?」
「それにお前は何者だ?」
どうにか自分たちのペースにもっていき、優位な情報を手に入れる。
駆け引き、腹の探り合いと言ってもいい。
しかし、
「“無涯”、どうする気だ?」
黒は再び同じ言葉を繰り返したのみであった。
「おいおい、」
「“無涯”、どうする気だ? 返答によっては、質問に答える」
何か言おうとした白を遮り、再び同じ言葉を言った。
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