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ミストたちが話し合っている家の外では、律儀にも大人しく二人は待っていた。
「あー、遅ぇな……。
これが終わったら今度は北に偵察か、かったるいな……」
「ちょっと五月蠅いですよ、カシス。一応任務なんですから」
「あー? 勧誘とか偵察とか、まどろっこしいこと俺には向いてないんだよ」
「確かに、否定はしませんが……。人員確保は急務ですよねぇ」
「お? 出てきた出てきた」
扉から黒が出てくる。
相変わらず顔は見えず、眼を離したら掻き消えてしまうのではないか?
そんな印象を改めて持たせる。
「待たせた、入ってくれ」
そう言って、扉を開けたまま二人が入れるように、一歩脇によける。
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