第三章

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  「はい、まずこんな時間に押し掛けてしまったことを謝罪いたします、 申し訳ありませんでした。 私は、“辻風”ミル=コンスウェルと申します。 隣の彼は“震駭”カシス=スヴァイス。 ……すでにお聞きになったかもしれませんが、貴方を我らが仲間に、勧誘しに参りました」 「……それは私が政府軍[クロート]で“無涯”という異名持ちだったからよね?」 自身の異名を口にするその表情は、やはり普段の彼女と違った。 「はい、貴方のお力を見込んで。それとシュリ=ニュークライはご存知ですよね?」 「え? えぇ、知ってるけれど」 「そのシュリさん、“煌晃”が特に貴方のことを」 「……そう」  
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