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「はい、是非にと。
私達とこの国を変えるために共に闘ってはいただけませんか?」
「ちなみに、この国を変えるってのはどうやってやるつもりなんだ?」
黙ってミストの隣に座っていたイェルだったが、不意に口を挟んだ。
ミルはイェルの方を向いて、見定めるようにして言った。
「……失礼ですが彼は?」
「私の弟みたいなものかしら。
今度ルーテシアに通うことになってね、特待生に選ばれたのよ」
ミストの声が少し明るくなった気がした。
王立のルーテシアで特待生ともなれば、自慢したくもなるだろう。
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