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「ルーテシアで特待生ですか!? それは将来がとても楽しみですね、
どうせなら弟さんもご一緒に、」
「おい、ミル。やめとけ。
殺し殺される覚悟がねえ奴はいらねぇんだよ」
「さすがに私も分かってますから、冗談ですよ。
弟さん、特待生という立場に酔うことなく精進してくださいね。
……話は戻りますが、返事を聞かせてもらっても?
急な話ですが、こちらもあまり時間がない状態でして。
この後は北方に向かわなければなりませんし」
そこまで会話を黙って聞いていたイェルだったが、
隣に座るミストがかろうじて聞き取れるくらいの小ささで呟いた。
「……全然俺の話聞いてねえよ」
ミストは苦笑いでイェルの方を一瞬見たが、
すぐに真剣な表情に戻りミルに向きなおった。
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