第三章

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  「折角のお話ですが、お断りさせて頂きます。 すでに私は戦いから逃げた身ですので……」 「そう、ですかぁ……」 「これ以上居ても無駄だな。ミル、行くぞ」 残念そうに体を縮め込ませたミルと、 ミストが自分たちの仲間にはなりそうもないと感じたカシスはミルに退出を促す。 「え? もう行くんですか? もう少しぐらい説得を」 「はぁ? 時間が無いってお前も言ったろうが。 今これ以上時間を割いても無意味だ。少しぐらい考える時間を与えてやれよ」 「考えを変える気は無いですよ、カシスさん?」 ミストが口を挟む。 その瞳は真っ直ぐで、唇は柔らかくほほえんでいた。  
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