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「はっ! そうかい。なら次に見(まみ)える時は敵じゃないことを祈るぜ。
あんたは自分を持ってるイイ女だからな、殺すのは惜しい」
「ふふ、一応褒め言葉として受け取っておくわ。
もっとも、そう簡単に殺られるつもりもないけれど、ね」
ミストの言葉を聞いて、カシスはクツクツとくぐもった笑いをこぼす。
「いらねぇ心配だったな。
それじゃ後ろのアンタはどうだ? アンタの実力も中々興味深いんだが」
「群れる気はない」
カシスは依然として微動だにせず立つ黒に眼を向け言ったが、
それを一言で一蹴した。
「んだよ、二連敗だぜ。
おい、ミル行くぞ! 北だ北」
そう言い残し、ミルを置いて先に転移をしてしまった。
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