Fate_ful

第四章

　
薄暗い部屋に置かれたテーブルと椅子には、数人がすでに各々腰かけていた。

「集まったようだな、では会議を始める」

機械めいた無機質な声が響き渡る。

その声を吐きだしている本人――これを聞いて人と言って良いだろうかは疑問だが、は、現在この部屋には存在していない。

政府の高官様はこのような血の匂いがこびり付いた場所には決して姿を現すことは、今まで無かった。
いや、これからもあり得ないだろう。

作戦の如何を決めるくせに、責任は全てこちら、命を懸け戦っている戦士たちに降りかかる。
特に、その戦士たちを指揮する上に立つ者が。

もし作戦が失敗しようとも、そう結局はトカゲの尻尾切り。
ただの使い捨ての駒。

彼らにとって都合の良い従順な傀儡が欲しいに過ぎない。