秋雨と壊れる日常

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チュンチュンチュン 「オーイ秋雨ー!!」 朝の住宅街で俺の名を呼ぶのは友人の天野真也だ 「誰だおまえ?」 「はっ?おいお~い、しばらく会ってなかっただけで親友の顔を忘れたか?」 「どなたでしょう?」 「マジ?…チキショ~!?」 おいおい、少しからかっただけで泣くなよ、てか信じるなよ… 「嘘だよバカ野郎!てか大学に遅刻するぞ」 「えっもうこんな時間か!?美奈子に怒られる!!」 そう、このいじられキャラの男は顔と性格だけは良いから彼女がいる…まぁテンションが変に高いからモテることはないのだが、今の彼女は気にしてないらしい じゃあな秋雨ーっと言った後は駅に走って行った 「ふむ、俺も大学に行くか………ん?」 再び歩き出したが変な気配を感じて周りを観察する 「なんだこれ?」 近くにあったもの…それは…「首輪?」 しかも浮いているな 「見たところ鈴がついてる…ドラ○もんの付けているやつみたいな首輪だな」 …すまん例えが他に浮かばなかった 「しかし浮く首輪なんてあるのか?ちょっとさわってみるか」 このあと好奇心で行動したことを激しく後悔することになるとは俺は知らなかった  
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