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シュウは俺を手すりに座らせて服を着せてくれた。
照れたように俯く俺……全部演技だけど。
「ありがとう。シュウは優しいね。」
俺がそう言うとシュウはニコッと微笑んだ。
他の連中はこれ言えばイチコロなんだけど……食えないやつだぜ。
「てかシュウは転校生知ってる?葉山って言ってめちゃ生意気なんだよねー」
「知らね」
そう言って煙草を吸い始めたシュウは全く話に興味が無さそうだった。
シュウはスタイルも抜群で何をやってても絵になった。
実際シュウの周りには女もたくさんいる。
しかし校内でもヤりたいらしいシュウは男でも関係なしに抱いていた……変態野郎だぜ。
「で何、そいつがどうかしたのリィくん。」
「いや別にどうもしねぇけど。なんかムカつくって話ー。」
「何かされたんだったらすぐ俺に言えよ?俺がやっつけてあげるから♪」
そう言って鼻歌を歌いながら空を見上げたシュウ。
こいつを味方にしとくと超便利だぜ。
何しろ喧嘩強い奴の四天王に入ってやがるからな。
やっぱ強いものには媚びとくべきだよな……。
葉山も少しは俺を見習えばいいのに♪
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