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重い足取りで、学校へ行く。
校内へ一歩踏み出すと、吐き気さえする程嫌悪感がある。
「よう、転校生」
そしていきなり、絡まれる。
ぼくは、ぼくより一回りは大きい体格をしていそうな生徒たちに囲まれていた。
「なにー?今日もママと遊んでたの?」
「かわいいねえ。俺と付き合わない?」
そいつらは、ぼくを見るなり口々に言葉を発した。
……うざったい。
ぼくは思い切りシラケた表情をし、その場を去ろうとした。
「おーい。無視は無くねえ?」
「連れないねえミツルちゃん。俺らといっしょにあそぼーよお」
……無視しているのにも関わらず、そいつらはぼくの肩から手を放してはくれなかった。
むしろ更に強い力でぼくを掴み……すごく痛い。
「はなしてあげなよ、センパイ」
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