7/7
前へ
/22ページ
次へ
「ちょっとで良いんだよ。……今回のところは1万で勘弁してやるよ」 「お前……やっぱ最低だな」 「は?助けてやったんだぜ?命の恩人だろ?」 「ぼくは頼んでいない」 「うぜえな。じゃあ5千円でいいよ」 「頼んでないって言ってるだろ!」 「……おい。待てよ!」 ぼくはその場から逃げ出した。 ……同じだ。 及川も、他の連中も。 なんの大差もない、ぼくの敵だ。  
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1083人が本棚に入れています
本棚に追加