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トイレから出ると5、6人のやつらが何やら揉めていた。
中心にいたのは俺のように小さくて小柄なやつ。
……恐喝か。すぐわかる……。
俺はいつものように無視して帰ろうとしたが会話が嫌でも耳に入ってきた……。
「おい、転校生。てめぇ転校生のくせに意気がってんじゃねぇーぞ」
「僕がいつ意気がったっていうんだよ?意気がってんのはお前だろ。その汚い金髪をなんとかしろよ」
……あいつ何やってんだよ!!
1年の転校生と相手の体格差は一目瞭然。
勝てる相手じゃないことは本人が一番わかってるはずだ……
「てめぇ誰にそんな口聞いてんのかわかってんのか!??」
「は?誰とか。君しかいないだろ?てか、名前なんていうの?」
あいつ、殺される……!!
上級生が手をあげようとした瞬間、
「先輩!」
俺は先輩を呼び止めていた……。
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