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「あ?……リク!!」
上級生は凄まじい顔で振り返ったが俺を見た瞬間すぐに表情を和らげた。
「リクじゃん久しぶりー!元気だったかぁ?相変わらず可愛いなぁ。」
先輩はそういいながら俺の頭をくしゃくしゃと撫でた。
俺はえへへと言って営業スマイルを浮かべた。
「おまえまじ可愛い!抱かせて!」
「いいっすよ♪今度時間あけといてください♪
てか、こいつ何ですか??」
俺は見慣れない転校生を指差して言った。
転校生は小柄で色が白くて黒髪。典型的な苛められっこといった感じだ。
先輩はめんどくさそうに言った。
「あ~こいつ?こいつねぇ、葉山充ってんだよね。弱いくせに超生意気だからちょっと苛めてあげようと思って。」
すると葉山がすかさず声をあらげた。
「誰が生意気だよ?暴力でしか物事を解決できないおまえらよりよっぽどマシだと思うけど。」
先輩たちが眉を潜める。
……こいつ、バカだ。
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