1話「きっかけ」

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三「痛いか?」 すごく心配そうな顔をして三彦が聞いてきた。 彩「少し痛いけど、絆創膏貼れば大丈夫だよ。つーかそろそろ離せよ」 いつまでもオレの指を咥えて三彦に言った。 三「あっ、スマンッ!」 三彦は、慌てて指を離した。 慌てっぱなしだな。 その後出来上がったそばを2人ですすり、中学の話なんかをしていると時刻は、9時を過ぎていた。 彩「もうこんな時間かぁ、明日早いしそろそろ…?」 三「……」 三彦は、急に黙りこんでしまった。 彩「三彦?どうかした?」 三「帰りたくない」 三彦は、うつむいたままいった。 彩「えっ?どうして?」 三「オレは、ずっと彩と一緒にいたい」 彩「みっ、三彦?」 三彦は、顔をあげまっすぐオレを見て言った。 三「オレ…彩のことが…、好き…だ」 彩「はっ?」 オレは、目を点にして聞きかえした。
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