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そいつは黄色いキノコだった。
薄暗い森の中で、突然目の前に現れた変な奴。
「どうも、ルルイエアって言います。美味しいキノコです」
はい、絶対にあり得ません。
「……毒、だろ」
どう見ても毒キノコ。
まず、美味しくはなさそうです。
「ど、毒の一言で片付けないで欲しいな。毒にも色々ある訳だし……毒キノコなんて適当に呼ばれるけど、僕にだってタマゴタケモドキって立派な名前があるんだぞ」
『毒』の言葉に反応して、ルルイエアはピョンピョン跳ねながら抗議し始めた。
いやいや、モドキって何ですかモドキって。
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