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刻。
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改めて鼓動を確認したんだ
何度目の鼓動だかも覚えてないけれど、積み重なって出来た感情の数は分かるような気がする
ふいに、目をやった振り子時計が、12時を差していた
音を忘れた振り子時計。
その時計を見て思うんだ
私は、あと何刻を刻む事が出来るだろうか‥‥‥命の使用回数
気付くと涙が零れ、滴っていた
8分前を映した夜空が私を見ていた
8分後に届く私の返事を
8分後の私に、16分前の私
違う私なのに、同じ私で
鼓動が繋げてく私の秒針と分針‥‥‥
蒼い星の光、私の光
揺らめいては消えそうになりながら、微量に色を震わせて‥‥‥
そっと 静かに、ぼんやりと浮かんでる
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