66人が本棚に入れています
本棚に追加
トンプソンが話しだした。
「たしかにビッツを殺すチャンスは皆にあったかもしれない。仮にこの中の誰かがビッツを殺したとしよう。だが金は何処に行った?
俺達は銃声がしてすぐに皆がリビングに集まっただろ?ビッツを殺して金を奪って隠す時間は誰にもなかったんじゃないか?」
それを聞いてスターが言った。
「たしかに銃声がしてからすくに俺達は集まった。だがもし銃声が聞こえなかったらどうなる?」
「サイレンサーか?!」
ライスが少し興奮したように言った。それを聞いてからスターがまた話し始めた。
「そうだ。サイレンサー付きの拳銃を使えば、かなり発射音をおさえられる。
つまりだ、サイレンサー付きの拳銃でビッツを殺して金を隠し、それからサイレンサーのついていない拳銃を撃ち、あたかも今ビッツが撃たれたかのように偽装する。これならリビングにすぐに来れるだろ?」
それを聞いてレオンが言った。
「確かにそれなら可能だな。だが金はどこに隠したと言うんだ?小屋は燃えてしまったから小屋の中ではないだろうし。小屋の外にはトンプソンがいた。だいいち出入り口は一カ所しかないんだ。しかもリビングを通らないと外には行けない。リビングではライスが酒を飲んでたんだ、だからライスに見られずに外には行けないわけだ」
最初のコメントを投稿しよう!