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トンプソンが言った。
「警察は尿検査が定期的にあるんだろ?それで麻薬を使ってるのがバレたってとこか…。まあ珍しい話しじゃないな」
ライスが次に話した。
「今思いついたんだが、ビッツを殺した奴と金を隠した奴が別にいるって可能性はないか?
仮にだが、ビッツを殺して金を隠そうとしたら別なやつに隠されていた。みたいな事はないかな「」
スターが言った。
「その可能性もないわけじゃないな。
ビッツをやった奴がサイレンサー付きの銃を使ったのなら、あの時俺達は別々に行動していたのが好都合だったはずだ。
そもそもビッツをやった奴は俺達全員を殺そうとしたのかもしれない。だがいざビッツを殺して金を奪おうとしたら金が無くなっていた。金を探していたら銃声がして皆が集まってしまった。
有り得ない話しじゃないな」
トンプソンが言った。
「だとしたら今集まってる4人のうち2人が裏切り者ってわけか?」
レオンが言った。
「そうなるな…」
そう言うと部屋の中にはまた沈黙がながれた。だんだんと緊張が広がり空気がピリピリと感じ始める。
時計がないこの部屋では時間がわからない。そのピリピリとした空気の中にいると、5分が1時間にもかんじた。
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