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「亮ちゃんっ!!!」
「なんや?」
「危ないから下りて!!!」
そう言って大倉は俺を手招く。
俺は今、撮影に来た橋の欄干に座って準備をするスタッフを眺めてる。
したら大倉が「危ないで!」って言うてきてん。
「大丈夫やって」
落ちん様にちゃんと欄干持ってるし、落ちたとしても下は川や。
死にはせんやろ(笑)
でも、俺の事をオロオロしながら見てる大倉はおもろい。
「やって…そこ座るとこちゃうんやで!?人や車が落ちへんように作られた…『撮影始めまーす!』
スタッフから撮影開始の声がかかって自分が喋ってたのを遮られても、オロオロ俺を見てる大倉。
ほんま面白いわ。
「ほら、始まるで」
そう言ってやると観念したのか
「もー…」とか言って俺の横へ来て手を掴んできた。
それからニコッと笑って
「これやったら亮ちゃんが落ちかけても助けれるやろ?」
って言うてくるから、柄にもなくドキッてしてもうた…
それが何かムカついたから撮影中に色々ふざけたった。
まぁ撮影終わってから大倉に怒られてんけどな(笑)
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