311人が本棚に入れています
本棚に追加
/170ページ
「んっ、何?」
撃沈。
「や、あのー…あ、前髪が目にかかってたから…。」
苦しい言い訳に
「くふっ、ゆーいちって俺の保護者みたい。」
保護者っすか…。
そんな関係じゃ…絶対結ばれない、けれど。
「じーちゃん、おやすみのちゅー、は?」
「じーちゃんじゃないっての…。」
「ね、ゆーいち?」
"は・や・く"と動く唇に、自分のそれを重ねる。
こんな思いができるなら保護者でもいいかな、なんて思った月明かりの夜。
君の頬が赤く染まったことに、俺が気付くのは…もう少し先の話。
最初のコメントを投稿しよう!