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そして声が…聞こえてきた
「俺は言っただろ?キミを必ず…護ると!」
その声とともに川から再度水柱が吹き上がる。その中心にいるのは…
「レオン君!」
私の歓喜の声にこたえるようにレオン君は、その手の内に光を集め……剣を、光の剣を構成する。
「おおおぉぉらあぁぁ!」
そのまま、落ちるように全体重を乗せカークに切りかかる。
カークも即座に受け、壮絶な攻防が開始される。
凄い……レオン君に何があったのかわからないけどカークの攻撃に確実についていっている。
いや、それどころか少しずつ押している。
「くそっ!なぜだ!なぜお前はそいつを庇う!そいつが抵抗を続ける限りAIは救われないんだぞ!それがわかっているのか!?」
その叫びに私は再確認する。彼と彼に同調した全てのAIはやはり大きなバグを抱えていたのだと。
自我を持って…いや、持たされてしまったAIにとって、あってはならない最悪の…
(人間よりも自分達の方が優れていると思ってしまう)というバグを…
2人は剣をぶつけ合った反動で大きく吹き飛び遠間から一瞬にらみ合い…一気に加速する
「そんなこと知るか!AIを救う?はっ!ご大層なことだ、好きなだけ救うがいいさ、ただし、リディアを殺さずになぁ!!」
「……!!やはり貴様から殺した方が早いようだな!」
レオン君の剣の蒼い軌跡とカークの大剣の赤の軌跡が神速で…交差する!
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