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僕の名前は岡田優介。高校2年生の16才だ。今通っている白雪学園に、…もっと細かく言うと、僕のクラスに転校生が来るらしい。
まさか、こんな中途半端な時期に転校なんて、絶対何かあるとみた。
と言っても、そこまで興味がある訳ではない。皆と一緒で、男の子かな?女の子かな?どんな子なんだろう?…とかそんな感じの興味レベルである。
――キーンコーンカーンコーン
始まりのチャイムが学園内に響きわたった。
ガラッ
扉から先生が教室内に入ってきた。そして、教卓の前に立つと、廊下の方向に目線を向け、
「おい、入ってきていいぞ」
先生が転校生を呼んだ。僕の胸はいつの間にかドキドキしていた。転校生が教室内に入ってきた。……性別は――
男だった。別に、残念な訳ではない。寧ろ嬉しい。女子よりどっちかと言うと男子の方が話しやすい。そういう意味でも、僕は嬉しかった。
転校生が先生の隣に立ち、僕らを見渡す。やはり緊張するのだろう、少しだけ、顔がひきつっていた。
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