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「色々聞きたいことはあると思うけど、まずは私達が何者なのかから。…………私達はISMO特殊事件処理課の日本支部、と呼ばれている機関の人間よ」
「特殊事件とは今回お前達が巻き込まれたような事件のことだ」
「ああいうのから市民を守るのが仕事、それが僕達『アストライア』さ」
玲子、彩音、薫という順で優しく涼達に説明するが、当人達は全く理解していない様子。セイに至ってはソファの上で丸くなり、つまらなそうに大きな欠伸を上げていた。
「えっと、アストライアっていうのは?」
「僕達の組織の通称だよ。かっこいいでしょ?」
ケラケラと笑う薫に戸惑っていると、彩音が薫を押しのけて二人の前に座る。
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