アストライア

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「…………私達を、アストライアに入れてください」 「俺達も先生方の仕事を手伝いたいんです」 迷いのない言葉を告げた二人を、彩音は何も言わずにジッと見つめる。 品定めでもするかのような視線を二人に向けた後、彩音は少しだけその視線を睨むように細めた。 「どうしてそう思った?」 「……………え?」 「こちらとしては猫の手も借りたい状況だ。入局してくれると言ってる人間を歓迎はしても拒むことはない。…………だけどな、私が言うのもあれだが、この仕事は危険も多い。それを分かった上でその答えを出してくれたのにも感謝してる。ただ、その答えに至った理由だけは聞かせてくれないか?」 最後の試験、彩音にとってこの質問にはそんな意味もあるのだろう。 それに感づいた涼は何と言うべきかと言葉を選んでいたが、彩音の真剣な目を見て考えるのを止めた。
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