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クラスに戻ると今さっきの奴がいた。
「じゃあもう一回自己紹介して。」
と言われ速攻に嫌な顔をしたのは俺にはわかった。
「はまべ さき」
またそれだけ。
「前に名前書いてもらっていいかな?」
そう言われ黒板に向い白いチョークで
浜辺 咲
と丁寧な字で書いた。
「じゃあ浜辺君は城田君の隣りに座って?」
まさかの隣りとは。
浜辺って奴は隣りに来て俺に会釈をした。
そんなに悪い奴では無さそうだな。
と心の中で囁いた。
「名前は?」
そいつに聞かれた。
「空我。城田 空我。
空我って呼んでくれ」
「俺は浜辺 咲
咲でいいから。」
「あぁ」
俺は素っ気無い返事をした。
俺と咲は似ている。
「はい。じゃあ授業始めます。
あっ浜辺くんは城田くんに見せてもらってね。」
「はい。」
二人で同時に返事をし、席をつける。
教科書を見せてやると
「ありがとう。」
そう言った。
やっぱ悪い奴ではない
「いえいえ。」
それだけ言って俺は机に伏せた。
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