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掃除も洗濯も。
すべての家事を終えて千乃はソファーに腰を降ろす。
相変わらずテレビは付いたまま。
見てなんかいない。
静寂が嫌だった。
無音の中に放り出されると孤独を感じ──泣きたくなる。
だからいつも手元には携帯を持ち。
暇さえあれば画面を覗く。
本当の千乃を知っている人間なんかいないのに。
誰かと繋がっていたい。
そんな思いから。
千乃はあるサイトにのめり込んでいた。
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