――壱――
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『ほら、綺麗だろう? この紅はきっと似合うと思って。 異国の商船が仕入れてきたものだって。 何だよ、気に入らないのか。 仕方がない、此も棄ててしまおうね。 いいんだ、気に入らないのなら。 気に入るまで探すから。 綺麗でいてほしいんだよ、僕のだから。 .
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