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彼岸―――――
三途の川の向こう岸にある場所
その場所は幻想郷では無くなる生と死の境
彼岸は死んだ者達が閻魔王の裁きを待つ場所である
昼も夜も無くいつも明るく優しい光に包まれており花が咲き誇っていた
『おかしいですね……』
そんな場所に腕を組みただじっと川の奥を見つめている1人の少女が立っていた
『はぁ…小町はまたサボっているのでしょうか……仕方がないですね』
少女は溜め息を吐きそう言うとその場から飛び立った
三途の川―――――
川の畔では身体に見合わぬ大きな鎌を横に置きながら一人の少女が寝転んでいた
『ん……ありゃ?休憩のつもりが2時間も寝てた……まずい』
『何が不味いんですか?』
『そりゃあ、休憩だといっても2時間も寝てたら……って…あはは……』
少女が振り返るとそこに居たのはさっきまで彼岸にいたあの少女だった
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