第壱章

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「で?」 博麗神社。 霊夢は魔理沙に連れられてその人間を救助し、此処に連れて来ていた。--といっても気絶している相手を一方的に連行して来ただけなのだか。 「どこがおかしいって?」 藍色の長い髪を下で束ね、所謂「学生服」に身を包んだ少女はそれはそれは安らかに眠っていた。 「どこもおかしいところなんかないじゃない」 「見た目はな。だが、これを持ってた」 魔理沙が差し出したそれは、数枚の少し汚れた札のようなものだった。 「これが?」 「だぁー、そっちは裏だ。ひっくり返して見てみろよ」 言われるがまま霊夢が札をひっくり返すと… 「……あれ、これって」
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