第壱章

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何だか騒がしい。 私は瞼を開くと、まだぼんやりしている頭をたたき起こして上体を起こした。 視界に広がってくる風景は、何のたわいもない普通の平家の縁側?…いや、多分神社。だって鳥居が見えるし。 どうやら気絶していたらしい。助けてくれた人に感謝しなくちゃね。 取り敢えず危ない状況ではないらしい。 ホッとして欠伸が漏れる。 取り敢えずまた寝ようかと図々しいことを考え始めた矢先、後ろから声がかかった。
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