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え……？
男の子？
女子校だよねここ……。
なんで中から男の子が？
…ていうか、
「だだだだ男子ぃっ!?」
私は女とは思えないようなありえないほどの大きな声が出た。
『は？うっせーな。お前は猿か？』
なんだこいつ……。
初対面で"お前"？
おまけに猿だとか言われた…。
「い…っいきなり失礼ですよっ！」
私は思いっきり彼を睨んだ。
「…ほ…っ…」
その瞬間、思わずすっとんきょうな声をだしてしまった。
さらさらと風でなびく赤い髪の毛。
目は切れ長で、睨まれればどんな人でも怯みそうな目力。
そしてなんとも言えない、容姿。
なんかいかにも女の子にモテそうな奴……。
―――ｿﾞｸｿﾞｸ…ｯ
ああ気持ち悪い……っ
早くこの場から…。
『何睨んでんの？喧嘩うってんのか？』
「ひ………っ！大体、女子校になんでいるんですか…？好きな女の子でも待ち伏せしてるんじゃ………」
次の瞬間絶句した。
ものっそい顔で睨んでる。
怖い………。
この場から…早く逃げ出したい……。
『…てめえ何言ってんだ。この学園は…』
「しししし失礼しますっ！」
私は男が何か言っていたのを無視して逃げるように、その場をあとにした。
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