浅井 亮

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まあ‥ 啓太が執着するのもわかる 飾らない女の子、やからやろ? 俺はそっと近づいた すると 心優ちゃんの哀しみを映す瞳は 俺を捉えた 過去に何かあったのか あのときの俺と一緒の瞳――‥。 「‥なんかあったん?」 俺は心優ちゃんとの距離を 少しずつ縮める 『‥こないでください』 その一言が俺の歩みを阻む壁となり 俺はその場で足を止めた 心優ちゃんは黙って体を起こし、 静かに口を開いた 『‥私、村瀬心優っていいます あなたはなんて名前なんですか?』 礼儀正しいんや。 なんか拍子抜け .
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