古屋 秀

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―――ガチャッ 『‥どーぞ』 蓮は少し微笑みながら俺を部屋へと招き入れた 『‥どうしたの? ‥お姫様、のこと?』 蓮は昔から勘が鋭く、蓮には隠し事ができなかった 「まあね‥ 俺、怒らせちゃったんだよね ‥泣かしちゃったし 話しかけても素っ気ない返事しか 返ってこないし 謝れなくて‥」 泣いている村瀬の顔が 今でも脳裏で繰り返されている 『‥ふーん 謝りたいんだ、秀は』 蓮は少し妖しい笑みを浮かべ そう呟いた .
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