平野 蓮

11/16
前へ
/369ページ
次へ
俺は適当にそこらへんにあった椅子に腰を下ろした そして心優ちゃんにこう切り出した 「心優ちゃんはさ 好きな人とかいないの?」 心優ちゃんは教室の隅の方で小さく蹲っていた だけど俺が話しかけると 静かに立ち上がって俺の隣の席に座った そして大きな瞳で俺を見つめた なんで見つめんの? 『‥先輩は?』 心優ちゃんは突然質問を返してきた その間も大きな瞳はそらすことなく俺を捉えている .
/369ページ

最初のコメントを投稿しよう!

6860人が本棚に入れています
本棚に追加