入学式

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  突然後ろから物音がして、そのときすっかり警戒心をなくしていた私は振り返った。 その瞬間、誰かに突き飛ばされた。 『うわー、結構可愛いじゃん。』 ――――私の嫌いな、男。 ―――世界で一番嫌いな、男。 その男が今目の前にいて私の肩に触れた。 そして今私の上に馬乗りした。 「…や…っ」 抵抗しても、力が入らない。 手を振り払おうとした瞬間、手を捕まれた。 「……ヒ…ッ」 恐怖で、うまく声がでない。 .
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