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そして橘先輩に、全校生徒が集まる寮へと案内してもらった。
部活動をしている生徒は別らしいけど。
入るやいなや、"女の子だ"としか言われない。
なんかもうどうでもよくなってきた。
この学校に足を踏み入れた時点で、私の高校生活は終わったも同然だ。
もうヤケクソ気味の私は、橘先輩に靴箱の位置や使い方など教えてもらっていた。
すると寮の扉が開いて、今朝の赤い髪の男が入ってきた。
ここの生徒だったんだ…
よく見れば制服が橘先輩とおなじだ。
男は私を見るなり小さく声をあげた。
なにかよからぬことを言うんではなかろうか…。
『オマエさっきの不審者じゃねーか』
「んなっ……!不審者じゃありませんっ!ここの生徒ですから!」
そう言うと赤髪は興味なさげに靴箱の方に歩いていった。
なんとなく橘先輩を見ると、橘先輩と目があった。
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