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そして入学式から10日経った頃、事件はおきた。
『んっ…………やぁ、』
先生に頼まれて、教材室に向かっていたとき。
廊下を歩いていると、何かわからないけどどこからか変な声が聞こえた。
『‥‥啓太ぁ‥』
立ち止まって耳をすましてみると、女の子の声が確かに聞こえた。
え…?女の子??
女の子がいるの!?
私は声が聞こえた教室のドアを、勢いよく開けた。
そのときは何も考えていなかった。
ドアが開いて、目にはいってきた光景に、体全体から血の気がひいていくのがわかった。
な‥に?
『……………なんだてめえ。覗きか』
あの変態男が、私を見上げてそう言った。
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