宣戦布告

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  「やだやだやだやだこーなーいーでー!」 私は走っていた。 入学式以来の全力失踪。 あのときと違うのは、今は必死でアイツから逃げているということ。 なぜか必死で追いかけてくる変態男。 …捕まったら、殺られる気がする。 授業中の校舎をひたすら必死に走っていると、男が後ろで声をあげた。 『てめえのせいで帰っちまっただろうが!謝罪として一発ヤらせろ!』 「は!?!?やだ‥っ!こないでよ!性病うつるっ!」 や、ヤる!? 殺るじゃなくてヤられる!!!! なに言ってんのこいつ!! ありえない! このまま逃げてどこかに隠れないと………! そうおもったとき、私は階段のまえで転んでしまった。 なんて運が悪いのか。 いまは逃げなきゃいけないのに、うまく立ち上がれない。 変態男がどんどん近寄ってくる。 「きもいきもいきもい! こないでってば…!」 .
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